もちろんニッケルはサドベリーで採掘される主要な金属であり、同市の二大雇用主であるヴァーレ社とグレンコア社によって採掘されている。

また、価格上昇の背景には、インドネシアでの生産能力拡大計画が来年まで延期されたことも挙げられる。

「今年初めの黒字に続き、今四半期には黒字幅が縮小し、来年第1四半期には小幅な赤字に転じる可能性もある。その後は黒字が再び拡大するだろう」とレノン氏は述べた。

国際ニッケル研究グループ（INSG）は先週、ニッケルの世界需要は今年の232万トンから2021年には252万トンに増加すると予想していると発表した。

同社は、今年は11万7000トンの余剰、来年は6万8000トンの余剰が見込まれると述べた。

ロンドン金属取引所（LME）のニッケル先物契約の建玉の上昇からも、価格上昇への賭けが見て取れる。

ベースメタルは、中国の7～9月期の国内総生産（GDP）成長率が前年同期比4.9％と市場予想を下回ったものの、第2四半期の3.2％を上回ったことで支えられた。

金属需要の鍵となる工業生産は、8月の前年同月比5.6%増から9月には6.9%増となった。

また、米ドル安もプラス要因であり、米ドルが下落すると、他の通貨を保有する人にとってドル建て金属の価格が安くなり、需要と価格が上昇する可能性がある。

その他の金属については、銅は0.6％上昇して1トンあたり6,779ドル、アルミニウムは1％下落して1,852ドル、亜鉛は2.1％上昇して2,487ドル、鉛は0.3％上昇して1,758ドル、錫は1.8％上昇して18,650ドルとなった。

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