説明
ニッケル合金モネル K-500 は、アルミニウムとチタンを含む時効硬化型合金で、モネル 400 の優れた耐腐食性に加え、強度が向上し、硬化し、600°C まで強度を維持できるという利点も兼ね備えています。
モネル K-500 の耐食性は、時効硬化状態では環境によってはモネル K-500 の方が応力腐食割れの影響を受けやすくなる点を除けば、基本的にモネル 400 と同じです。
ニッケル合金K-500の代表的な用途としては、ポンプシャフト、インペラ、医療用ブレードおよびスクレーパー、油井掘削用ドリルカラー、その他の仕上げ工具、電子部品、バネ、バルブトレインなどが挙げられます。この合金は主に海洋および石油・ガス産業用途で使用されています。一方、モネル400はより汎用性が高く、多くの公共施設の屋根、雨どい、建築部材、ボイラー給水加熱器の配管、海水用途(シースなど)、HFアルキル化プロセス、HF酸の製造および取り扱い、ウラン精錬、蒸留、凝縮装置、製油所および石油化学産業におけるオーバーヘッドコンデンサーパイプなど、多岐にわたります。
化学組成
学年 | ニッケル% | 銅% | アル% | チタン% | 鉄% | マンガン% | S% | C% | Si% |
モネルK500 | 63歳以上 | 27.0~33.0 | 2.30~3.15 | 0.35~0.85 | マックス2.0 | 最大1.5 | 最大0.01 | 最大0.25 | 最大0.5 |
仕様
形状 | 標準 |
モネルK-500 | UNS N05500 |
バー | ASTM B865 |
ワイヤー | AMS4676 |
シート/プレート | ASTM B865 |
鍛造 | ASTM B564 |
溶接ワイヤー | ERNiCu-7 |
物理的特性(20℃)
学年 | 密度 | 融点 | 電気抵抗率 | 平均熱膨張係数 | 熱伝導率 | 比熱 |
モネルK500 | 8.55g/cm3 | 1315℃~1350℃ | 0.615 μΩ•m | 13.7(100°C) a/10-6°C-1 | 19.4(100°C) λ/(W/m•°C) | 418 J/kg•°C |
機械的特性(20℃以上)
モネルK-500 | 抗張力 | 降伏強度 RP0.2% | 伸び率A5% |
焼きなまし・熟成 | 最小896MPa | 最小586MPa | 30-20 |
150 0000 2421