NI90Cr10(ニクロム90またはNiCr 90/10とも呼ばれる)は、優れた耐高温性と耐腐食性を備えた高性能合金です。融点は約1400℃(2550°F)と高く、1000℃(1832°F)を超える温度でも強度と安定性を維持できます。
この合金は、工業炉、オーブン、暖房器具など、発熱体を必要とする用途で広く使用されています。また、様々な工業プロセスにおける温度測定に使用される熱電対の製造にも使用されています。
NI90Cr10は優れた耐酸化性を有しており、他の材料では腐食や劣化が早い高温環境で特に有効です。また、高い引張強度と優れた延性といった優れた機械的特性も備えているため、成形や加工が容易です。
この合金製のパイプは、化学処理、石油化学、発電といった高温・腐食性環境下での使用が一般的です。パイプのサイズ、肉厚、耐圧といった具体的な特性は、用途やプロジェクトの具体的な要件によって異なります。
| パフォーマンス\素材 | Cr10Ni90 | Cr20Ni80 | Cr30Ni70 | Cr15Ni60 | Cr20Ni35 | Cr20Ni30 | |
| 構成 | Ni | 90 | 休む | 休む | 55.0~61.0 | 34.0~37.0 | 30.0~34.0 |
| Cr | 10 | 20.0~23.0 | 28.0~31.0 | 15.0~18.0 | 18.0~21.0 | 18.0~21.0 | |
| Fe | ≤1.0 | ≤1.0 | 休む | 休む | 休む | ||
| 最高気温ºC | 1300 | 1200 | 1250 | 1150 | 1100 | 1100 | |
| 融点 ºC | 1400 | 1400 | 1380 | 1390 | 1390 | 1390 | |
| 密度 g/cm3 | 8.7 | 8.4 | 8.1 | 8.2 | 7.9 | 7.9 | |
| 20℃における抵抗率((μΩ·m) | 1.09±0.05 | 1.18±0.05 | 1.12±0.05 | 1.00±0.05 | 1.04±0.05 | ||
| 破断時の伸び | ≥20 | ≥20 | ≥20 | ≥20 | ≥20 | ≥20 | |
| 比熱 J/g.ºC | 0.44 | 0.461 | 0.494 | 0.5 | 0.5 | ||
| 熱伝導率 KJ/m.hºC | 60.3 | 45.2 | 45.2 | 43.8 | 43.8 | ||
| 線膨張係数 a×10-6/ (20~1000℃) | 18 | 17 | 17 | 19 | 19 | ||
| 顕微鏡的構造 | オーステナイト | オーステナイト | オーステナイト | オーステナイト | オーステナイト | ||
| 磁気特性 | 非磁性 | 非磁性 | 非磁性 | 弱い磁気 | 弱い磁気 | ||
NI90Cr10パイプは、化学処理、石油化学、発電などの高温・腐食性環境下での使用に主に使用されます。これらのパイプは優れた耐酸化性と耐腐食性で知られており、酸性またはアルカリ性の溶液を扱う環境に最適です。NI90Cr10パイプの具体的な用途には、以下のものがあります。
NI90Cr10パイプの具体的な特性(サイズ、肉厚、圧力定格など)は、用途やプロジェクトの具体的な要件によって異なります。パイプは、必要な温度・圧力範囲、流体またはガスの種類、環境条件など、アプリケーションの具体的なニーズに合わせてカスタマイズできます。全体として、耐高温性、機械的強度、耐腐食性の独自の組み合わせにより、NI90Cr10パイプは、様々な業界の様々な高性能アプリケーションにとって貴重な材料となっています。
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