PTC合金線は、中程度の抵抗率と高い正温度係数を有し、様々なヒーターに広く使用されています。定電流制御と制限電流制御により、温度と電力を自動制御できます。
温度抵抗係数: TCR:0-100ºC ≥(3000-5000)X10-6/ºC |
抵抗率: 0-100ºC 0.20-0.38μΩ.m |
化学組成
名前 | コード | 主成分(%) | 標準 |
Fe | S | Ni | C | P |
温度感応抵抗合金線 | PTC | バル。 | <0.01 | 77~82 | <0.05 | <0.01 | JB/T12515-2015 |
注:契約に基づいて特別なニーズに対応する特殊合金も提供しています。
プロパティ
名前 | タイプ | (0-100ºC)抵抗率 (μΩ.m) | (0~100℃) 温度抵抗係数(αX10-6/ºC) | (%) 伸長 | (N/mm2)引張 強さ | 標準 |
温度感応抵抗合金線 | PTC | 0.20~0.38 | ≥3000-5000 | | | | | ≥390 | GB/T6145-2010 |
PTCサーミスタ合金線は、その独自の特性により、様々な分野で応用されています。PTCサーミスタの一般的な用途は以下のとおりです。
- 過電流保護:PTCサーミスタは、過電流保護のために電気回路で広く使用されています。PTCサーミスタに大電流が流れると、サーミスタの温度が上昇し、抵抗値が急激に上昇します。この抵抗値の上昇により電流の流れが制限され、過電流による回路の損傷を防ぎます。
- 温度検知と制御:PTCサーミスタは、サーモスタット、HVACシステム、温度監視装置などの用途で温度センサーとして使用されます。PTCサーミスタの抵抗値は温度に応じて変化するため、温度変化を正確に検知・測定することができます。
- 自己制御型ヒーター:PTCサーミスタは自己制御型発熱体に用いられます。ヒーターに使用した場合、PTCサーミスタの抵抗値は温度に応じて増加します。温度が上昇すると、PTCサーミスタの抵抗値も増加し、出力が低下して過熱を防止します。
- モーターの始動と保護:PTCサーミスタは、モーター始動時の突入電流を制限するためにモーター始動回路に使用されます。PTCサーミスタは電流制限器として機能し、電流が流れるにつれて抵抗値が徐々に増加することで、モーターを過電流から保護し、損傷を防ぎます。
- バッテリーパックの保護:PTCサーミスタは、過充電や過電流状態からバッテリーパックを保護するために使用されています。電流の流れを制限し、バッテリーセルを損傷する可能性のある過度の発熱を防ぐことで、安全装置として機能します。
- 突入電流制限:PTCサーミスタは、電源装置や電子機器において突入電流制限器として機能します。電源投入時に発生する突入電流の急増を抑え、コンポーネントを保護し、システムの信頼性を向上させます。
これらは、PTCサーミスタ合金線が使用される用途のほんの一例です。PTCサーミスタの正確な合金組成、フォームファクタ、動作パラメータは、具体的な用途と設計上の考慮事項によって決まります。
前の: 温度感応抵抗用PTCサーミスタ合金線 次: 各種ヒーターP-2500 P-3000 P-3800 P-4000 P-4500 PTCサーミスタ合金抵抗撚線加熱用